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【UUD】【ULN】ロシア~モンゴル シベリア鉄道 国境越えの流れ

「ウラン・ウデ~ウランバートル」の列車は「ロシア~モンゴル」という国境をまたぐ移動をしますので、「ロシア出国~モンゴル入国」という手続きがあります。

時刻表はモスクワ時間、ウランバートル時間で書かれており、モンゴルはサマータイムの時期なので時刻表+1時間が予定時刻となります。わかりにくいので、整理していくと、

<車内の時刻表(写真下左)>
ナウシキ 14:56着 16:26発(モスクワ時間)
(ダゾールヌィ 16:34着 16:37発(モスクワ時間))
スフバートル 22:10着 23:55発(ウランバートル時間)

<サマータイム中>
ナウシキ 14:56着 16:26発(モスクワ時間)
スフバートル 23:10着 24:55発(ウランバートル時間)

<ウラン・ウデ時刻だと>
ナウシキ 19:56着 21:26発(ウラン・ウデ時間)
スフバートル 23:10着 24:55発(ウランバートル時間)

ナウシキでロシア出国、スフバートルでモンゴル入国なので、だいたい5時間くらい国境付近で停まったり手続きしたりする時間があるようです。以下、ウラン・ウデ時刻=ウランバートル時刻で書いていきます。


■2015年8月1日(土)
18:20 ナウシキ到着1時間半くらい前からモンゴルの税関申告書(英語)の配布(写真右上)、そしてパスポート番号と名前のリストを記入する紙が回ってくるのでそのリストに記入します(写真左下)。税関申告書はここで裏表記入してしまいましょう。


19:36 ナウシキ着。予定より少し早いです。時刻表を見て1時間半後の出発と思って駅から出てふらふらしてはいけません。ホームに出られる時間は15分くらい。車掌さんに確認しましょう。

そして、大切なことですが、ここで必ずナウシキ駅のトイレ(有料11ルーブル)に行っておきましょう。ここからモンゴル入国するまで5時間くらい列車のトイレは使えなくなります。


一等車両、レストラン車両など、ロシア車両がここで外されました。その後、車掌に車両に戻るように言われます。

車掌が「棚と座席の下の荷物を全部出せ」と言って部屋を回ってきます。見える場所に出しましょう。その後、ロシア側の税関職員が部屋をチェックしに来ます。荷物を一瞥。次に犬を連れた職員が回ってきます。

ロシア側の出国係官が回ってきます。パスポートとロシア出国カードを渡します。パスポートの写真と顔を照合し、「立て」「座れ」「ありがとう」と英語で指示されました。係官手持ちのコンピュータをパチパチと確認しています。パスポートにロシア出国のスタンプが捺されます。

20:48 ロシア出国。

ロシア側の税関職員がベッドを上げたり、ベッド上の荷物置き場などをざっと見回りに来ます。テキトーな感じでした。そしてもう一度ロシア側の出国係官が回ってきてパスポートのビザとスタンプを確認していきました。

21:17 列車が走り出します。
21:26 ダゾールヌィ着。少しだけ停止してまた列車が走り出します。

両替商が登場しました。スマートフォンで当日レートを調べてみると、30%くらい上乗せしているレートでした。

100 USD → 150,000 Tg(モンゴルトゥグリク)
1 p → 25 Tg

21:40 携帯電話にモンゴルの通信会社からメール受信。
23:10 スフバートル着。

「部屋に入れ」と車掌が回ってきます。トイレに行けなくて困っている人多数。

モンゴル側の入国係官が来てパスポート回収。入国カード(英語かモンゴル語)を配布(写真下)。パスポートを回収されてしまってから入国カードを記入するのでパスポート番号がわからなくて困っている人もいました。パスポートデータを暗記しておくか、パスポートコピーを持ち物に加えておきましょう。


23:43 入国カード、モンゴル税関申告書回収。

列車が反対方向に進んで停止し、また進行方向に動き出しました。
両替商再登場。レートが変わってます。1 p → 35 Tg。かなりよくなってます。

列車が逆方向に進み始めました。
モンゴル税関申告書にスタンプを捺されて返却されます(写真下)。



列車が進行方向に戻って進み始め、モンゴル入国係官がパスポートを返却しに来ます。この時に英語で質問されました。「どこに行くのか?」「その次の目的地は?」

返されたパスポートにはモンゴル入国スタンプが捺されていました。
両替商三度登場。

24:46 スフバートル出発。時刻表より少し早かったです。
25:00 車内の電灯が消えました。
(■2015年8月2日(日)01:00)

走り出してからしばらくして車掌さんがトイレの鍵を開けてくれて使えるようになります。パスポートが返されたら後は何もありません。ゆっくり眠りましょう。夜が明けたら草原です。



06:30 列車チケット控えを車掌さんから返されました。ベッドのシーツを回収しに来ます。
07:25 ウランバートル到着。定刻より10分くらい早く到着。

以上、ロシア~モンゴル国境の流れのデータ的な所を抜き出して書きました。この間、コンパートメントのバックパッカーズがどんな動きをしていたのかを「裏側」として次に書く予定です。


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by jictravel | 2015-12-22 16:25 | シベリア鉄道など列車 | Trackback | Comments(0)