【LED】映画「マチルダ」 ~JICサンクトペテルブルグ便り~
こんにちは。チャンチクです!
ペテルブルクは、12月に入り、クリスマスツリーが街中に現れました。
さらに、雪が積もって真っ白になって、ライトアップがとても綺麗です。
以前、サンクトペテルブルクの政治歴史博物館をご紹介した時に、この政治歴史博物館の建物がもともとロマノフ王朝最後の皇帝のニコライ2世の愛人のバレリーナ、マチルダ・クシェシンスカヤのお屋敷だということをご紹介して、映画が近日公開とお知らせしましたが (http://jictravel.exblog.jp/28185938/)、遅ればせながら、行ってきました!!!見に。
先に、一言で印象を言うと、「悔しい!!!」
歴史的事実なので、見る前からマチルダとニコライ2世のかなしい恋物語だと分かってはいたものの、ハッピーエンドじゃなかったので、見たあとは、不完全燃焼というか「悔しい!!!」という気持ちでした・・・。でも、女性として感情を揺さぶられたというか・・・。男性はこの映画をどう見るのかわかりませんが、私は「マチルダ、頑張れ!」と思いました。もっと、マチルダを想い続けてニコライ2世との破局の後に結婚したアンドレイ(ニコライ2世のいとこ)にスポットを当てて欲しかったなあ。アンドレイ、マラジェッツ!最初からアンドレイを好きになれば、辛い思いをしなくても良かったのにねえ。
映画の中のニコライ2世を想い無邪気に笑ったりヤキモチを焼いてムッとしたり意地悪されてもへこたれないでバレエの練習も頑張ったりするマチルダに好感もてました。事実はわかりませんが、歴史に翻弄されつつ歴史の中でたくましく生きたんだなあと。
家族愛を象徴するようなイメージのニコライ2世のと相反するので、公開前は上演を中止する映画館が出たり反対派が車を燃やしたりと物騒なスキャンダルになってましたが、私は、皇帝も人間だものね、仕方がないよね、と思えました。ニコライ2世を侮辱する感じはなかったと思います。まあ、歴史をよく知る人の話では、映画の中のニコライ2世はちょっと美化されてるみたいですが。どこの国にも「政略結婚」というのは今も昔もありますが、偉い人って結婚も自由にできなくて可愛そうだなあ、と。
ロシアロマノフ王朝の歴史的人物をテーマにしたテレビドラマや映画ほかにもたくさんありますが、撮影現場が宮殿なので、映像が豪華で綺麗ですよねえ。この映画の撮影場所も、エカテリーナ宮殿やユスポフ宮殿といった、あ、ここ知ってる!という場所が多かったです。コスチュームもかわいかったし、ハットする場面やドキドキする場面や「がんばれー!」と思える場面もあって、1時間40分が、あっという間でした。おすすめです!
by jictravel | 2017-12-06 00:13 | ● JICモスクワ便り、ペテルブルグ便り | Trackback | Comments(0)