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【MOW】モスクワ発ベルリン経由パリ行き23列車 ご報告3

■2013年11月24日(日) 【モスクワ発ベルリン経由パリ行き23列車】 >日程

<ブレストでの国境通過、台車交換>

19:45頃に自分の車両に戻ると、車掌からパスポートを用意しておくよう声をかけられました。コンパートメントも扉を開け放つように、とのことです。

20:04、定刻より5分遅れでブレスト着。すぐに出国係官が乗車。口調は丁寧で、威圧的な感じではありません。本人確認、ベラルーシのビザとミグレーションカードを確認後、パスポートを回収して引き上げていきました。入国係官が去ってすぐ、女性の物売りが小声でピロシキ、ブリンチキ、ドランチキ、塩漬けキュウリ、ビール、飲み物は要りませんか?と隣の車両から乗り込んで来ますが、すぐ車掌につまみ出されました。すぐまた別の物売り女性が入って来ますが、また追い出されます。また次の女性が今度は2人連れで来ます。これが台車交換所に着いてからも、何度も繰り返されました。

次に税関職員の女性が来て、1万ドル以上の外貨の有無を聞かれ、次に行き先と職業を聞かれました。ポケットが不自然に膨らんでいたので「それはなんですか」と尋ねられ、ポケットからカメラを取り出し、示すと完了。検査中、列車は動き出し、台車交換所へと移動。

台車交換所では、乗客を乗せたまま、車両を一両ずつばらし、ジャッキで車両を持ち上げ、台車を外して、台車をずらし、標準軌の台車をずらして持ってきてはきかえさせています。

作業中はトイレ使用不可。またデッキにつながる扉も施錠されます。交換が完了すると、再び客車を繋ぎ直します。21:30頃に作業が完了し、列車は再びブレスト駅に戻ってきます。列車は21:50頃まで駅構内の待機場のような所で待ちます。

車掌と一緒に入国係官が戻り、ベラルーシのビザに出国スタンプが押された状態でパスポートが返却されます。ミグレーションカードは取られています。出国スタンプはベラルーシのビザ上に押されています。つまり、ロシアビザ上には出国記録は残りません。

22:20頃、待機場を動き出した列車はゆっくりとポーランド国境を通過します。定刻より5分遅れ。時計の針を2時間更に戻し、20:30、定刻より3分早く、ポーランド側最初の停車駅テレスポール着。

10分ほどして、男性2名、女性1名の係官がコンパートメントを回ってきます。別の係員がコンパートメントのベッドをあげたり、荷物をのぞいたりしていました。パスポートを渡すと、最終目的地と、ポーランドが初めてか、尋ねられます。その後、パスポートのコードを読み取り、ルーペ型の機器でパスポート写真などを入念に見られ、ようやくスタンプを押されて完了。非常に威圧的な感じでした。

隣のロシア人のコンパートメントでは、入国目的だの帰国のチケットの有無だのかなりいろいろ聞かれていました。

21:13テレスポール出発。列車は再び漆黒の闇の中を一路ワルシャワへ向かいます。

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by jictravel | 2013-12-05 17:13 | シベリア鉄道など列車 | Trackback | Comments(0)