公開シンポジウム「ロシアの文化 その魅力と鑑賞法」

日本ロシア文学会企画
公開シンポジウム「ロシアの文化 その魅力と鑑賞法」

日時:2017年7月8日(土)14時開始(予定)
場所:東京大学(本郷キャンパス)法文1号館113教室(〒113-0033 文京区本郷7-3-1)*予約不要、入場無料(どなたでもご来場頂けます)

ヨーロッパとは異なる文化を生み出してきたロシア。世界を魅了する文学や芸術の多くが、ロシア帝国で創られました。1917年に起きたロシア革命で帝国ロシアは消え、しかしそれから100年、ソ連時代を経て現代にいたるまで、ロシアはつねにその文化の力を発信してきました。
 政治や体制は変わっても、ロシアは不思議な力で私たちを引きつけます。でもその魅力は、ほんとうのところ何にあるのでしょう?ロシア文学には、どのような鑑賞の仕方があるのでしょう?そしてロシア文化の力とは、どんなものなのでしょう? 
 ロシア革命から100年の今年、日本ロシア文学会の精鋭たちが、こうした疑問に答えます。いっしょにロシア文化の魅力とその鑑賞法を学んでみませんか?

プログラム(仮)*内容は変更する場合があります

Part I. ロシア文学の鑑賞法

望月哲男(北海道大学名誉教授)「『白痴』と『アンナ・カレーニナ』」
 ドストエフスキーの『白痴』とトルストイの『アンナ・カレーニナ』は、二人の美女をめぐる並行的恋愛物語という設定においても、ペテルブルグとモスクワの両首都を舞台にした家庭小説という点でも、福音書を背景にしている点でも、よく似ています。しかし小説世界の構成法や主人公たちの時間感覚といった面では、大変異なった印象を与えます。両作品を通して、ロシアの代表的長編作家の作風の類似性と差異を考えてみたいと思います。

貝澤 哉(早稲田大学教授)「ナボコフ初期小説の楽しい読み方──『カメラ・オブスクーラ』、『絶望』、『偉業』を翻訳して」
 ナボコフは『ロリータ』で世界的に有名な、「言葉の魔術師」とも言われる作家ですが、初期にはロシア語で小説を書いており、その初期の秀作三点を光文社古典新訳文庫に翻訳しました。彼の小説はけっしてとっつきやすくはないのですが、ちょっとしたコツを知っていれば、読む楽しさ、面白さが倍増するはずです。そこで、他の小説にも応用できて、小説を読むのがより楽しくなる、ナボコフ読解のコツをいくつか伝授したいと思います。

鳥山祐介(千葉大学准教授)「18世紀にロシア文学などあったのか?」
 18世紀のロシア文学については(日本のみならずロシアでも)あまりよく知られていませんが、それはなぜなのでしょうか。実際、この時代のロシアは詩や戯曲や小説をはじめ豊かな文化を生み出していますが、そこには我々が持つ「ロシア文学」「ロシア文化」のイメージとかけ離れた側面も数多く見られます。具体的な作品もいくつか紹介しながら、18世紀ロシア文学を「どのようなものなのか」「どのように見られてきたのか」の二つの視点から見ていきたいと思います。

Part II. ロシアの文化力を知ろう

大野斉子(宇都宮大学准教授)「シャネル№5」とロシアの香水史
 19世紀末のロシアは、世界有数の香水の産地でした。ロシアで香水は貴族や市民に愛好され、「シャネル№5」の調香師エルネスト・ボーを輩出したほど高度な製造技術と豊かな香りの文化が花開きました。しかしロシア革命によって状況は一変します。古今東西の香りのエピソードや香水の基礎知識、文学や芸術、生活文化に見られる眼眩く香りの世界をご紹介しながら、ロシアとヨーロッパの香水の歴史を辿り、ロシアの香水文化はどのように発展したのか、「シャネル№5」はどのようにして誕生したのかについてお話します。

平野恵美子(東京大学助教)「ラフマニノフと鐘」
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)は、日本で最も人気の高いロシアの作曲家の1人です。モスクワ音楽院でタネーエフとアレンスキーに学んだラフマニノフは、その甘美で情感豊かな旋律によって、チャイコフスキーの流れを汲むロマン派的で西欧寄りの作曲家としばしば看做されます。私のトークでは、ラフマニノフの作品から繰り返し聞こえる鐘の音をテーマに、彼のロシア的な伝統性と革新性についてお話しする予定です。同時代の作曲家についての話も交え、ロシアのクラシック音楽をより味わい深く楽しむためのヒントになれば幸いです。

司会:八木君人(早稲田大学専任講師)

詳細は後日HPでもお知らせします:http://yaar.jpn.org/(日本ロシア文学会)
問い合わせ:Email:gakkaikikaku2017@gmail.com  


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by jictravel | 2017-04-11 13:23 | ●● 「ロシアな」イベント | Trackback | Comments(0)

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